新型コロナウイルスの感染が世界中の人々の暮らしに甚大な影響を及ぼす中、一人一人の行動が感染予防に大きな効果を発揮することが明らかとなっています。
日常生活の様々な場面で、感染対策を心がけてまいりましょう。
☆感染予防対策として「ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)」を実行して、愛する人を守りましょう!
☆社会活動を行う際に物理的に他の人と距離を取って活動し、大量感染を防ぎましょう。
新型感染症蔓延期における災害時避難対策と復旧・復興の基本体系
中林 一樹 (東京都立大学名誉教授)
コロナ蔓延期は、しばらく続くと思います。
今、災害が発生すると、コロナ対応とともに災害対応することが不可避となります。
自治体としては、同時対応型複合災害ですし、地域としては二つのリスクにより被害が拡大する(例えば、最悪避難所でコロナが感染拡大して関連死が増える)同時被災型複合災害になります。
それを防ぐのも「地域総働」が不可欠です。
一人一人の取り組み。事業所の取り組みを見直す大きな転機と思います。
新型コロナウイルスに対する「電解生成次亜塩素酸水」の殺菌効果・有効性について
厚生労働省が医療機関・検査機関向けに発表している【新型コロナウイルスに関するQ&A】の【問7】の回答には、『手などの皮膚の消毒には、消毒用アルコールが、物の表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウムが有効』と記載されています。
厚生労働省が発表している【次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料】の中で『次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムよりも高い殺菌活性(殺菌力)を示す』という記載があります。
経済産業省からの要請を受けた、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は【電気分解法で生成した次亜塩素酸水】を、新型コロナウイルスに有効であると判断されました。
そして、経済産業省は【塩酸や食塩水を電気分解した次亜塩素酸水】は手指には適用外としていた判断を修正し『一部商品では適用されているものがある』との見解を公表しました。
*注:NITEの次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する効果判定は調査途中ですが、後述するように、すでに複数の公的機関や大学の研究機関で効果と安全性が認められ始めています。
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの研究で【次亜塩素酸水に新型コロナウイルスの感染性を失わせる不活化効果があることを実証】した事が2度にわたり発表されました。
帯広畜産大学は【次亜塩素酸水が短時間で強力に新型コロナウイルスを不活化することを証明】し、また、次亜塩素酸水の新型コロナウイルス不活化活性は溶液の酸性pHではなく、含まれる遊離塩素濃度に依存することを明らかにしたと発表しました。
一般社団法人日本電解水協会は【次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに効果があることは十分推察できる】という見解を示しています。
一般社団法人機能水研究振興財団は【次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対しても有効性を示すと推察できる】という見解を示しています。
新型コロナウイルスに対する「要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T)」の殺菌効果・有効性について
大阪大学は、要時生成型二酸化塩素水溶液1(MA-T)が新型コロナウイルスを98%以上消毒できることを実証。
特定非営利活動法人日本ソフトインフラ研究センターの見解
先日、新型コロナウイルスに対するアルコール以外の消毒方法の有効性を評価するための実証試験を行っているNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)から、その結果に関する中間発表が行われました。テレビやインターネットの一部報道の中には同発表内容を「次亜塩素酸水について、現時点では新型コロナウイルスに対する有効性が確認されていない」或いは「次亜塩素酸水の効果に疑問あり」と簡略的に纏めたものが見受けられました。マスコミ報道には一部、説明が不足する表現が含まれておりましたので、以下、NITEからの発表内容につきまして、あらためて簡単に補足説明を申し上げたく存じます。
[NITEからの公式発表と、それに対する当法人からの説明]
(注記)
○・・・NITEによる発表内容より
★・・・それに対する当方からのコメント或いは補足説明
○ここまでに実証試験で使われた次亜塩素酸水は「24ppm(0.0024%)~50ppm(0.005%)」の範囲の濃度の11サンプル。このうち「50ppm」の1サンプルには除菌効果(99.99%以上の除菌結果)が見られましたが、残り10サンプルの除菌効果は不十分なものでありました。
★NITEの試験で使われた次亜塩素酸水は、これまで、人体に直接かけて利用する場合に想定されていた「50ppm以下」の濃度のものです。厚生労働省が次亜塩素酸水を食品添加物として使用する場合の指定濃度が「10ppm~80ppm」であることから考えても、「50ppm以下」の場合の効果が今回のように限定的なものであることは、(新型コロナウイルスに限らずとも)元々想定されていた結果です。私どもにとりましては、今回「50ppm」という低濃度のサンプルからも効果が見られたということは意外な結果でありました。そもそも「50ppm」では、除菌効果が得られないことがごく当たり前の結果であると捉えております。
つまり、報道にありました「次亜塩素酸水には、新型コロナウイルスに対する有効性が確認されていない」という表現では不十分であり、「低濃度の次亜塩素酸水では、十分な有効性は確認されていない」という表現が適切であったものと考えております。
★次亜塩素酸水の用途と濃度の関係は、一般的には以下のように言われています。
・トイレ室内の除菌に使用……100ppm
・一般的なウイルス感染防止を目的としたドアノブやスイッチ・受話器等の除菌、またごみ箱・三角コーナー等の除菌……200ppm
・インフルエンザウイルス感染者在宅時の室内除菌や便器内清掃、風呂場のカビ取り……500ppm
★新型コロナウイルスの感染は「飛沫感染」と「接触感染」の二つの経路により起こることが分かってまいりました。私たちがご案内している「除菌用セット」はこの感染拡大を抑えるための啓発グッズであり、同時に「接触感染」を抑えるためのツールとして「次亜塩素酸水」を用いています。
この場合、自身の手や指等に使うことよりも、感染抑制のために自身が触れたドアノブやスイッチ、手すりや受話器etc.を次に触れる方のために除菌することにより、感染を広げないように心がける、またこういったモラルを広げるための社会運動を起こしていくということに活動の主眼を置いております。そこで、従来から、汚れや臭いが激しい場所の除菌・消臭のために用いられてきた「200ppm」という濃度の次亜塩素酸水を採用しました。
したがいまして、当法人が除菌用セットにて取り扱っている次亜塩素酸水と、今回NITEによる実証試験で使われた次亜塩素酸水では濃度が全く異なるため、試験結果は関係ないものと捉えております。
★「高濃度の次亜塩素酸水」については、物の表面についたウイルス等に対する除菌効果が非常に高いことが、インフルエンザウイルスやノロウイルス等の場合に証明されていることから、その構造上、インフルエンザウイルスに近いとされる新型コロナウイルスにおいても、有効性が高いと考えて差し支えないものとされています。